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ヒカリ←婿候補全員
今回はガルモーニ3人組が動く!
これはある日の昼下がり、ガルモーニ高山地区から始まる、ヒカリの薬指で小さく光った指輪の話…
~木工所コルネットにて~
「わぁ~その指輪、キレイですねー。」
「でしょう?えへへ。じゃあね、ボアン!ルークも!」
「えぇ、さようなら。」
「おう!じゃあな!」
「…今、ヒカリさん、左手の薬指に指輪してましたよね?せんぱい。」
「ん?そうだったか?」
「もしかして、誰かと婚約されたんですかねぇ…」
「…は?」
「ち、ちょっと!ルーク、アンタまさかヒカリにプロポーズしたんじゃないでしょうね!」
「し、してねぇよ!急にどうしたんだ?」
「どうしたもこうしたもないわヨ!今あんたン家から出てきたヒカリがアタシに手振ってきたかと思ったら薬指に指輪がハマってるじゃない!どういうこと!?」
「ジュリさんも見ましたか。あれ、やっぱり左手の薬指についてましたよね?ここに来たときには既についていましたよ。」
「っていうことは、誰かがヒカリに!?許せないワ!一体ドコのどいつ!?」
「おい!おまえらさっきから何言ってんだ?おれにはさっぱりわけが…」
「あんたそんなことも知らないワケ!?」
「せんぱい、左手の薬指に指輪って言ったら、婚約指輪じゃないですか。」
「な…なにぃ!?」
『光る光るはエンゲージリング?』
~アクセサリーコト店内~
「ミオリさん!ほんとうに誰かが指輪注文したりしなかった!?」
「最近はきてないと思うけど…どうしたの、ジュリくん。そんな切羽詰った顔して…」
「ヒカリがっ!ヒカリが指輪をっ!薬指にっ!」
「ルークくんも落ち着いて。…ヒカリさんが左の薬指に指輪ってことかしら?ふふ、気になるなら本人に聞いてみたらいいじゃない?」
「「うっ…」」
「あらあら。困ったわね。」
~ガルモーニ高山地区・高山入り口前~
「聞けたら聞いてるわヨ…でもヒカリに聞いたらショックな態度が帰ってきそうで怖いワ…」
「ヒカリが誰かと婚約なんかしてたら、おれ、おれ…」
「おっ、どうしたんだ2人とも。暗い顔して。」
「…オセ、おまえヒカリにあったか?」
「ん?あぁ、さっきあったぞ?」
「それでアンタ、ヒカリの左手の薬指に指輪あるの見た?」
「はぁ?ど、どういうことだ、それ!婚約指輪ってことか!?」
「そういう反応するってことはアンタでもないのネ…」
「ガルモーニ鉱山地区の連中は全滅だな…じゃあハモニカタウンにいる誰かなのか…?」
「マジかよ…ヒカリが結婚…?おれ、ちょっとハモニカタウンいってくるわ!」
「お、おれも行くぜ!!」
「ちょっと、あんたら待ちなさいよ!私も行くわヨ!」
~牧場からハモニカタウンへ~
「ヒカリ、どこいったんだ?」
「うーん、そうだなぁ。おれ、こっちのほうには滅多にこねぇし…」
「おれも山から下りたら森くらいにしか行かないしな…」
「もう!アンタたち頼りないんだから!」
「「うぐっ…」」
「とりあえず、近くの町長サマの家に行くわヨ!あそこには同じ年くらいのギルがいるからネ。」
「おう!」
「そうだな。」
~ギルのターン・ギルの家~
「ヒカリ?あぁ、ついさっき来たぞ。それがどうかしたのか?」
「アンタ、ヒカリのことどう思ってる?」
「なっ!なんだいきなり…!べっ、べつにどうとも…」
「とかいいながら、なんかお前顔赤くねえか?」
「そっ、そんなわけあるか!」
「どうでもいいケド、じゃああの婚約指輪はアンタじゃないってことネ?」
「こ、婚約指輪だと!?だ…誰にだ!?」
「ヒカリの左薬指についてたらしいんだ。」
「それも昨日はついてなかったから、昨日か今日、誰かにもらったばかりのはずヨ。」
「そ、そんな…ぼくは知らないぞ…」
「そうか…邪魔したな。おい、次いくぞ!」
~ウォンのターン・ハープクリニック~
「ヒカリくんならほんの少し前にきて、実に香りのいいハーブティーをくれたよ。」
「あんたさ、その、最近ヒカリに何か…例えば指輪とか、プレゼントしたりしたか?」
「? してないが…どうしてまた急に?」
「ヒカリが誰かに…指輪もらったみたいで、ちょっと気になってさ。探してるんだ。」
「指輪?…もしかして、その指輪というのは薬指に…」
「アンタ、何か知ってるの?」
「いや、知らないが…そ、そうなのか…一体誰と…」
「もう!それはこっちのセリフよ!行くわヨ、あんたたち!」
~カルバンのターン・オカリナ亭前~
「おや、どうしたんだい。ガルモーニの3人じゃないか。」
「おっ、カルバン。お前にもきいとくか。」
「なんだい?探し物かい?」
「探し物っていうかなぁ…ヒカリがつけてる指輪について何か知ってるかと思ってな。」
「指輪?そういや、どっちの指かわからないけど、ついてたかもな。」
「左の薬指ヨ。」
「婚約指輪?…見間違いじゃないのか?本当は右につけてた、とかな。」
「そ、それもそうだな!ジュリとボアンがただ見間違えただけかもしれねぇな…」
「バカ言わないでちょうだいよバカルーク!見間違えなんかじゃないワ。あれは確かに左の薬指ヨ。」
「で?その指輪をヒカリが誰から受け取ったかってのを3人で探ってるってことは、3人ともヒカリ狙いってワケか?」
アタシはヒカリ以外の女の子に興味ないワ。」
「はっきりいうなぁ…ま。オレもそれは否定しないがな。」
「おまえらそうだったのか!?し、知らなかったぜ…」
「ほんっとにルークは鈍感通り越してただのバカね…」
「はは…」
「勘違いだったとしてもヒカリは競争率が高いな。…まぁその方が燃えるってもんだ。」
「何か言ったか?」
「いいや。とりあえず、何かわかったらおれにも教えてくれ。じゃあな。」
~タオのターン・ハモニカ漁村~
「ヒカリさんですか?えぇ、きましたよ。ふふ、今日も元気に走ってきましたねぇ。」
「えぇい!もうズバッときくぞ!ヒカリに指輪やったのおまえか!?」
「おいルーク、うるさいからあんま大声あげんなって。」
「指輪…ですか?指輪は差し上げてませんが…」
「なんだ!?」
「先日、うなぎの丼を差し上げました。とても喜んでくださいましたよ。」
「んもう!アタシ達が聞いてるのはうなぎじゃなくて指輪ヨ!指輪!コ・ン・ヤ・ク・ユ・ビ・ワ!」
「えぇ!!ヒカリさん婚約なさったんですか!?」
「おれは見てないけど、ついてたらしくてな…」
「あぁもう。男ってみんな適当ね!ヒカリの指なんて全然見てないんだからっ!」
「そんな…ヒカリさん、そんなこと一言もおっしゃってなかったですよ?」
「ワタシ達だって聞いてないわヨ!」
「キレんなってジュリ。次、チハヤのとこ行ってみようぜ。結構ヒカリと仲いいみたいだし。今の時間アルモニカにいるだろうしな。」
~チハヤのターン・アルモニカ前~
「あっ!おいチハヤ、ちょっとまて!」
「…オセか。なに?もう仕事戻るとこなんだけど。」
「アンタ、ヒカリに指輪プレゼントした?」
「はぁ?なにいきなり。まだそんな予定もないのに指輪なんてあげるわけないだろ。」
「まだ…って、おまえ!」
「なに?何か文句でもあるわけ?」
「いや、そうじゃねぇけど…」
「…アンタも、ヒカリの左手の薬指に指輪ついてるの見てないのね。」
「なにそれ。…婚約指輪、ってこと?」
「その可能性があるってだけなんだけど…でもここら辺でヒカリに指輪あげるようなヤツってもう一通り回って確認したのヨネ…」
「だなぁ…まさかオズさんとか町長はありえねぇしな…」
「やっぱり、おれ達の勘違いか?」
「どうしたんだ?チハヤ。」
「…いや、もしかしたらだけど…」
「何ヨ。なにかあるならハッキリいってちょうだい!」
「占い師がいるんだ、ハモニカタウンの上の方に。」
「あぁ、それならアタシも知ってるワ。クールで物静かな人ヨネ。」
「うん。その人の家にヒカリが入ってくのたまにみるんだけど…」
「…まさか占い師サンが?」
「あの人、見た目そんな老けてないし、それにヒカリとも結構話すみたいだし。可能性はなくはないと思うよ。今も「魔法使いさんとこ行ってくるんだ」とか言ってたし…」
「マジかよ…ていうかあの人魔法使いじゃないだろ。」
「知らないよ。ヒカリがいつもそう言ってるだけ。今からだったらまだヒカリもいるだろうし、行ってきたら?ぼくも興味あるけど
「そう…ありがとうチハヤ!行ってみるワ。」
~魔法使いのターン・魔法使いの家前~
「ヒカリは中にいるみたいだけど…どうすんだ?オレ…なんか腹減ってきた…」
「それを言うなルーク。おれも腹減ってきちまう。」
「しーっ!あんた達うるさいわヨ!聞こえないじゃない!」
「んなこと言ったってなぁ…占い師の方の声が小さくてどっちにしろ聞こえないだろ。」
「なぁ、今日はとりあえずもう帰らねぇ?」
「………。」
「……そういえば、指輪…」
「あっ、そうなの。ごめんなさい。神さまに『紛らわしい。つけるなら右手の人差し指にでもしろ。』って怒られちゃって…」
「……神か…めんどうだな……」
「え?」
「…なんでも、ない……でも…ヒカリが気に入ってくれて、よかった…」
「うん!とってもキレイですごく気に入ってるの!…って、どうしたんですか?魔法使いさん。」
「…だれか……ドアの向こうに、いる。……はぁ。…うっとおしいから…中に入れて、ヒカリ…」
「? わぁっ!!さ、3人ともなにやってんの?」
「え…えぇっと…それはネ…」
「うん…なぁ?」
「お、俺たち…えっと…」
「よくわかんないけど、とにかく入って?」
「おう…って!ヒカリの指輪!」
「ア、アラ!?右手の人差し指!?」
「ホ、ホントだ!やっぱ、ジュリとボアンの見間違えだったのか?」
「あぁ、これ?これ魔法使いさんから昨日もらったの。」
「う、占い師サンから?」
「昨日、今日の運勢占ってもらったの。そしたら指輪を左の薬指につけてたら吉っていわれて、私がもってないって言ったら、魔法使いさんがくれたの。」
「…いいこと、あった……」
「そう!それで今日は作物も酪農品もすごかったんだよ!さすが魔法使いさん!」
「そ、そうだったの…でも今は違うじゃない?」
「これは…えっと、ちょっとあってね。」
「…ずっと左の薬指につけててもよかったのに……」
「んな!今なんて…」
「……なんでも。」
「じゃあ、それを薬指につけてたのは今日だけってことネ?」
「うん。キレイだからこのままつけてるかもしれないけど。」
「でっ、でも婚約したわけじゃないんだよな!?」
「婚約?私が?なんで?」
「薬指につけてたりしたら、誰だって誤解するだろ…」
「…あ。そういえば、左薬指につけるのって婚約指輪だったっけ。」
「……ヒカリは、鈍感……」
「もう!女の子なんだからそういうとこ、ちゃんとしないとダメじゃない!」
「……うるさい。…すんだこと…もう、遅いし……みんな帰ったら?」
「あんた、うるさいって…!だれのせいだと…」
「まぁまぁジュリ。今日はもうおいとましますね。それじゃあまた明日、魔法使いさんっ。」
「……また、明日…ヒカリ…」
~牧場に向かう帰り道~
「はーあぁ。今日はヒカリのせいでとんだ目にあったワ。」
「なんで私のせい?」
「ホントだぜ。あぁ、妙に気ぃ使っちまった。
「え?え?」
「でもヒカリがまだ結婚しないってわかってよかったぜ!」
「よくわかんないけど…私が結婚なんてないよー。相手もまだいないのにー。」
「そ、そうだな…。」「そ、そうヨネ…。」「だ、だよな!…はは。」
「じゃあ、そんなかわいそうなヒカリにアタシが立候補してあげるワ♪」
「立候補?」
「恋人ヨ。コイビト!」
「なに言ってんだジュリ!オレも!」
「人数は多いほうが選べるだろ?おれも立候補する。」
「ちょっと、何言ってんのヨあんたたち!」
「あはは。嬉しいけどみんなムリしてなってくれることないよ~。私はみんなと友達でいられるだけで十分!」
「「「………」」」
「じゃあ私帰るね!また明日ー!」
「あんた達のせいで、アタシの告白がただの親切みたいになっちゃったじゃない!」
「ふん。抜け駆けはさせねぇからな。」
「それにしても…ヒカリ、友達で十分って…嬉しいけど、なんだかもうれつに悲しいぜ…」
「だな…」
「そうね…なんか、望み薄感が否めないワ…」
「「「はぁ………」」」
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