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『嫌いじゃない』 その後のお昼のはなし。
一人でニヤニヤ。
冷蔵庫をあけて昼飯を何にしようか考えていたチハヤは、冷蔵庫の棚に潜む、まだ飲んでいないオレンジジュースをみてふと思った。
そういえばヒカリって本当に毎日くるよね…。
「もしかして―――」
僕に気があるんじゃないの?
知らずニヤケるチハヤの顔。
その可能性は大きいな。
どうでもいい相手に毎日会いにくるなんてしないだろうし。大体みんなにあぁやって物を貢いだりなんてしてないだろう。
それに、なんせぼくの顔ってそんなに悪くないっていうより、むしろいい部類だし?
チハヤは機嫌よく食材を選び出し、調理台に立つ。
まぁぼくに気があるっていうんなら、それなりの態度をとってやらなくもないな。
かなり上から目線な考え方をしながらサクサク野菜をきり、パスタを茹で上げる。
ヒカリは顔はまぁまぁだけど、それなりに笑った顔とか可愛いし。スタイルも、まぁよし。
それに、ぼくに何を言われてもめげないところが面白い。
今日の夜、もしアルモニカにやってきたらなにか奢ってあげようかな。
「ちょっとくらい、優しいことしてあげるさ。」
まだチハヤは気付いていない。
それは自分が彼女にかなりの好意を抱いての、好きになってもらいたいという欲望の現れであることを。
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